インプラント治療の通院回数は何回?完成までの期間と流れ
「インプラント治療の通院回数は何回?」
インプラント治療の通院回数は、一般的には手術だけで終わるわけではなく、初診・検査から被せ物の装着まで複数回の通院が必要です。目安として5~10回程度になることがありますが、治療方法や骨・歯茎の状態によって変わります。
大まかな例ですが、奥歯を1回法で治療した例では3~5回程度、前歯を2回法で治療した例では6~8回程度の通院となる場合があります。
「何回も毎週通わなければならないの?」と心配になるかもしれませんが、インプラントでは手術後に骨との結合を待つ期間があるため、通院と通院の間が数週間~数か月空くこともあります。
この記事を読むとわかること
- インプラント治療で必要になる通院回数の目安
- 初診からインプラント完成までの通院の流れ
- 1回法と2回法による通院回数の違い
- 骨を増やす治療などで通院が増えるケース
- 仕事をしながら治療を受ける場合のスケジュールの考え方
通院回数だけを見るのではなく、「何のために通うのか」「どのくらいの間隔で通うのか」まで把握すると、治療の予定を立てやすくなります。
目次
インプラント治療の通院回数は何回くらい?
インプラントの通院回数は一律ではありません。治療方法や口の状態によって異なりますが、初診から被せ物の装着まで複数回の通院が必要です。
「インプラント手術は1回だから、歯医者へ行くのも1回だけ」と考えている方もおられるかもしれません。
しかし、インプラント治療には手術以外にも、検査や術後の確認、型取り、被せ物の装着などがあります。そのため、手術回数と通院回数は同じではありません。
| 治療方法 | 通院回数の一例 | 完成までの期間の一例 |
|---|---|---|
| 1回法 | 3~5回程度 | 3~4か月程度 |
| 2回法 | 6~8回程度 | 5~6か月程度 |
骨の状態や手術方法、術後の経過などによって必要な通院は変わるため、「○回で必ず終わる」と考えず、自分の場合の予定を治療前に確認することが大切です。
インプラントの「手術回数」と「歯科医院へ行く回数」は別です。通院回数を確認するときは、検査から被せ物の装着まで含めて聞いておくと予定を立てやすくなります。
インプラントが完成するまで、いつ何回通院する?
一般的には、相談・検査、手術、術後の確認、型取り、被せ物の装着という順番で通院します。
インプラント治療は、毎回同じ処置を繰り返す治療ではありません。通院ごとに目的があります。
| 段階 | 主な内容 |
|---|---|
| 初診・相談 | 悩みや希望、全身状態などを確認する |
| 精密検査 | CTなどを用いて顎の骨や周囲組織を確認する |
| 治療計画 | 手術方法や治療期間などを決定する |
| 埋入手術 | 顎の骨にインプラント体を埋め込む |
| 術後 | 消毒・抜糸・治癒状態の確認などを行う |
| 型取り | 最終的な被せ物を作るための型を取る |
| 被せ物の装着 | 完成した被せ物を装着し、噛み合わせを確認する |
歯科医院によっては、初診と検査を同日に行ったり、術後の確認をまとめたりすることもあります。そのため、同じような症例でも通院回数が異なることがあります。
また、2回法の場合はインプラント体を埋め込んだ後、インプラントを歯茎から露出させる2次手術が加わります。1次手術から被せ物の装着まで、段階的に治療が進められます
「何回通うか」だけでなく、「どのタイミングで通う必要があるか」も確認しましょう。仕事や旅行などの予定を調整しやすくなります。
インプラント治療は、毎回同じ処置を繰り返す治療ではありません。初診・精密検査・手術・術後の確認・被せ物の装着というように、段階を追って進めていきます。詳しい治療内容については、インプラント治療についてもご覧ください。
通院回数は1回法と2回法でどう違う?
2回法では2次手術が必要になるため、1回法より通院回数が増えることがあります。
インプラント手術には、大きく分けて「1回法」と「2回法」があります。
1回法では、インプラントを埋め込む手術を基本的に1回行います。一方の2回法では、最初の手術後にインプラントと骨が結合するのを待ち、その後に2次手術を行います。
| 比較項目 | 1回法 | 2回法 |
|---|---|---|
| 手術 | 基本的に1回 | 基本的に2回 |
| 2次手術 | 原則なし | あり |
| 通院回数 | 比較的少なくなる場合がある | 比較的多くなる場合がある |
| 選択 | 骨や歯茎の状態、治療部位などを考慮して判断 | |
どちらが適しているかは、顎の骨や歯茎の状態、治療する場所などを確認したうえで歯科医師が判断します。
通院の少なさだけで術式を選ぶのではなく、ご自分の口の状態に適した方法で治療することが重要です。
インプラント治療は完成まで何か月かかる?
インプラントは数回通えば短期間で完成するとは限らず、一般的には数か月単位で治療を進めます。
インプラント治療で時間がかかりやすいのが、インプラント体と顎の骨が安定するのを待つ期間です。
奥歯の1回法で3~4か月程度、前歯の2回法で5~6か月程度とかかります。また、インプラント体と骨との結合には2~3か月程度かかります。
ここで覚えておきたいのが、「治療期間が長いからといって、その間ずっと頻繁に通院するわけではない」という点です。
インプラントと骨が結合するのを待っている期間は、状態に問題がなければ頻繁な処置を必要としない場合があります。
「完成まで半年」と言われても、半年間毎週通院するという意味ではありません。通院回数と治療期間は分けて考えるとわかりやすいでしょう。
骨を増やす治療が必要だと通院回数は増える?
顎の骨が不足していて骨を増やす治療が必要になる場合、処置や経過確認が加わり、通院回数や治療期間が増えることがあります。
インプラントを安定させるには、インプラント体を支えられるだけの顎の骨が必要です。
骨が不足している場合には、GBRやサイナスリフト、ソケットリフトなど、骨を補うための治療を行うことがあります。
| 状態 | 通院・治療期間への影響 |
|---|---|
| 十分な骨がある | 通常の治療計画で進められる可能性がある |
| 骨を増やす処置を手術と同時に行う | 経過確認などが増える場合がある |
| 先に骨を増やす必要がある | 骨の治癒を待つため治療期間が長くなる場合がある |
骨量が不足して骨造成が必要なケースでは、骨の回復を待つため治療期間が半年程度延びることがあります。
そのため、インプラントを検討するときは「標準的な通院回数」だけを見るのではなく、自分には骨を増やす処置が必要かどうかまで確認しておくと、より現実的なスケジュールを把握できます。
CTなどによる精密検査を受けると、骨の量や形を詳しく確認できます。治療開始前に追加処置の可能性と、それによって増える通院の目安を聞いておきましょう。
顎の骨が不足している場合には、GBRやサイナスリフトなどの骨造成を検討することがあります。骨量が不足しているケースについて詳しくは、インプラントが出来ないケースとは?治療できない理由と対処法も参考にしてください。
虫歯や歯周病があると通院回数は増える?
インプラントを入れる場所以外に治療が必要な問題が見つかれば、インプラント手術前の通院が増えることがあります。
インプラントだけを見れば数回の通院で済む計画だったとしても、口の中に虫歯や歯周病などがあれば、先にそちらの治療が必要になる場合があります。
虫歯や歯周病がある場合には事前に治療を行い、治癒状態を確認しながらインプラント治療を進めます。
つまり、インターネットで見つけた「○回程度」という数字と、自分の通院回数が同じになるとは限りません。
通院回数を正確に知りたい場合は、インプラント部分だけでなく口全体を診てもらったうえで、治療計画を確認することが大切です。
仕事が忙しくてもインプラント治療に通える?
インプラントは毎週何か月も通い続ける治療とは限らないため、仕事をしながら進められるケースも少なくありません。ただし、手術日や術後の確認日は予定を空けておく必要があります。
仕事をしている方にとっては、総回数以上に「どのくらいの頻度で通うのか」が気になるところでしょう。
インプラントでは、手術後に消毒や抜糸などのために通院する時期があります。一方、インプラントと骨の結合を待つ期間には、次の処置まで期間が空くことがあります。
手術翌日の消毒、1~2週間後の抜糸、その後は数か月待って型取りや次の処置へ進む流れになる場合が多いです。
そのため、治療前には、
- 手術後はいつ来院する必要があるのか
- 平日しかできない処置があるのか
- 土曜日などでも経過確認を受けられるのか
- 次の予約までどの程度期間が空くのか
といった点を確認しておくと安心です。
総通院回数が同じでも、通院する曜日や間隔によって負担感はかなり変わります。仕事との両立を考えるなら、回数だけでなく治療スケジュールまで確認しておきましょう。
「仕事があるので、できるだけ通院日をまとめたい」と最初に伝えておくのも一つの方法です。ただし、安全上必要な術後確認などを自己判断で省くことは避けましょう。
仕事をしながら治療を受ける方は、通院回数だけでなく、手術後にどの程度予定を空けておく必要があるのかも確認しておくと安心です。詳しくは、インプラント手術の翌日から仕事はできる?腫れ・痛み・術後の過ごし方をご覧ください。
インプラント完成後も通院は必要?
被せ物が入った後も、インプラントを長く使うためには定期的なメンテナンスが必要です。
「被せ物が入れば、もう歯医者へ通わなくてもいい」というわけではありません。
インプラント周囲の状態や噛み合わせ、歯垢や歯石の付着などを定期的に確認する必要があります。治療後は3~4か月に一度のメンテナンスが推奨されます。
もちろん、適切なメンテナンス頻度には個人差があります。
ここは「完成までに必要な通院」と「完成後のメンテナンス」を分けて考えるとわかりやすいでしょう。
インプラントは被せ物が入った日がゴールではありません。治療後のメンテナンスまで含めて、無理なく通える歯科医院を選ぶことも大切です。
インプラントは被せ物が入ったら通院が完全に終わるわけではありません。治療後も定期的な健診やメンテナンスを続けることが大切です。詳しくは、インプラントを長持ちさせる方法とは?をご覧ください。
まとめ|インプラントの通院回数は治療前に確認しよう
インプラント治療では、初診・精密検査・手術・術後の確認・型取り・被せ物の装着など、完成までに複数回の通院が必要です。
奥歯を1回法で治療したケースで3~5回程度、前歯を2回法で治療したケースで6~8回程度の通院が一般的ですが、これはあくまで一例であり、すべてのインプラント治療に当てはまる数字ではありません。
通院回数が変わる主なポイントは、1回法か2回法か、骨を増やす治療が必要か、虫歯や歯周病などの事前治療が必要かという点です。
また、インプラントでは骨との結合を待つ期間があるため、治療期間が数か月に及んでも、その間ずっと頻繁に歯科医院へ通うとは限りません。
仕事や家事との両立が気になる方は、カウンセリングの段階で「全部で何回くらい通うのか」だけでなく、「いつ頃、どのくらいの間隔で通うのか」も確認しておくと、治療全体の予定を立てやすくなるでしょう。
関連ページ:西宮クローバー・矯正歯科のインプラント治療
参考文献・情報源
- 厚生労働省「歯科保健医療情報収集等事業」
- 厚生労働省「安心してインプラント治療を受けるために」
- 日本歯科医師会「お口のなんでも相談 インプラント」
- 日本歯科医師会「知っているようで知らなかったインプラント」
※本記事は上記の情報源などを参考に、一般の方にわかりやすい内容となるよう編集・構成しています。

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