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子供の歯並びを良くする方法を教えて

子供の歯並びを良くする方法を教えて

子供の歯並びを良くするには、歯並びを悪くするような癖を行わないようにすることが大切です。子供の歯並びを悪くする癖の主なものは「指しゃぶり」と「口呼吸」です。「指しゃぶり」と「口呼吸」を防いで歯並びをよくする方法についてご説明します。

子供の歯並びを悪くする「指しゃぶり」「口呼吸」を防いで歯並びを良くする

子供の歯並びを考える際に気をつけなければならないことは、「指しゃぶり」「口呼吸」等の癖があるかどうかです。これらはどちらも子供の歯並びに悪い影響を与えますので、行わないようにしましょう。

指しゃぶり

指しゃぶり

指しゃぶりの癖をなくす方法

1. 指しゃぶりの原因を明らかにする

子供が指しゃぶりをするのは安心や心地よさを求めている場合や、何かに飽きた時に行う場合があります。

2. 代替行動を与える

おもちゃや絵本などを手に持たせて遊びに夢中にさせることで、指を口にもっていかないようにさせると効果があります。

3. 指を口に入れると不快感を与えるようにする

指に塗ると苦い味がする植物由来のマニキュアなど、市販されているものを利用するという方法があります。

指しゃぶりを続けた場合に歯並びはどうなる

指しゃぶりを継続的に行っていると以下のような影響が考えられます。

1. 出っ歯(上顎前突)になる

指しゃぶりを行うと上の前歯の裏に指が当たって、その力で上の前歯が前方へと押されて「出っ歯(上顎前突)」になる可能性があります。

2. 開咬になる

指しゃぶりをしていると上下の前歯の間に指が入って上下の前歯が接触せずに開いた状態になります。その結果、奥歯を噛んだ時に前歯が上下に開いた「開咬」になる可能性があります。

3. 前歯がねじれる

指しゃぶりをしている指の位置や方向によって、歯に特定の方向の力がかかり、その結果歯の位置が斜めにねじれてしまう可能性があります。

口呼吸

口呼吸

口呼吸の癖をなくす方法

1. 口呼吸の原因を明らかにする

アレルギーや鼻の疾患、扁桃腺の腫れなどによって口呼吸が起こっている場合は、まずそれを治療しましょう。

2. 鼻呼吸のトレーニング

鼻で息を吸い、ゆっくりと口で息を吐き出す鼻呼吸をするトレーニングを行います。

3. 口を閉じる習慣をつける

食べたり話したりする時以外は口を閉じる習慣を身につけることが大切です。夜間に口が開かないように口に貼るテープが市販されています。

4. 口呼吸を治すためのマウスピースを使用する

子供の口呼吸を治すために、夜間と昼間1時間だけマウスピースを装着させるという治療法があります。

口呼吸を続けた場合に歯並びはどうなる

1. 上顎の狭窄により出っ歯になる

口呼吸を続けていると上顎が狭くなって出っ歯になる傾向があります。舌が上顎を押す刺激が少ないため、上顎の発育が阻害されるためです。

2. 下顎が後退して出っ歯に見える

口呼吸をすると下顎の成長が妨げられて下顎が後退する可能性があります。上顎に比べて下顎が後退しているため、出っ歯に見えてしまうことがあります。

3. 上下の前歯が接触しないと開咬になる

口呼吸でいつも口を開けていると、上下の歯が接触せずに開いてしまい、開咬になる場合があります。

4. 低位舌(ていいぜつ)によって受け口になる

口呼吸を続けると、舌の位置が低くなり、低位舌と呼ばれる状態になることが多いです。舌の位置が低く、無意識のうちに舌で下の前歯を押してしまうと、下顎の過成長や下の前歯が前突して受け口(下顎前突)になる可能性があります。

指しゃぶりと口呼吸が歯並びに与える影響

影響 指しゃぶり 口呼吸
出っ歯(上顎前突) 指が上の前歯を前に押す 上顎が狭くなる、下顎が後退する
開咬 指が上下の前歯の間に入る 口が常に開いている
前歯のねじれ 指が特定の方向に力をかける 舌の位置が低くなり、歯を押す
受け口(下顎前突) 該当なし 舌が下の前歯を押すことで下顎が前に出る

子供の歯並びを良くする方法に関するQ&A

子供の歯並びを悪くする主な癖は何ですか?

子供の歯並びを悪くする主な癖には「指しゃぶり」と「口呼吸」があります。これらの癖は上顎の形成に影響を与え、不適切な歯並びや咬み合わせの問題を引き起こす可能性があります。

指しゃぶりの癖をなくす方法にはどのようなものがありますか?

指しゃぶりの癖をなくす方法には、まずその原因を理解すること、代替行動を提供すること、指に不快感を与える苦い味のマニキュアを塗ることなどがあります。これにより、子供が指しゃぶりを避けるようになります。

指しゃぶりを続けた場合、歯並びにどのような影響がありますか?

指しゃぶりを続けると、上の前歯が前方に押し出されて出っ歯(上顎前突)になる、上下の前歯が開いた状態の開咬が起こる、前歯がねじれるなどの歯並びの問題が生じる可能性があります。

まとめ

歯のイラスト2

子供の歯並びは、成長や生活の質にも大きく影響します。「指しゃぶり」や「口呼吸」等の癖の早期改善や予防は、子供の歯並びをきれいに整えるために重要です。既にこれらの癖がある場合は、子供の歯が永久歯に生え変わる迄にはなくすようにしましょう。

子供の歯並びを良くするための方法に関して、以下の2つの研究が参考になります。

1. クリアリムーバブルアプライアンスの使用
この研究では、幼児期の前歯交叉咬合治療の効果的なアプローチとして、新しいクリアリムーバブルアプライアンス(透明な取り外し可能な装置)の使用を提案しています。このアプライアンスは3Dデジタル再構築口腔モデルの助けを借りて設計され、3Dプリンティング技術とプレスフィルム法を使用して製造されました。この装置は安全で快適であり、初期の前歯交叉咬合を効果的かつ効率的に修正することができるとされています。【Zhang, Yang, Han, Lan, Bi, Qiao, & Guo, 2021

2. クリアアライナー技術の早期治療への応用
クリアアライナー技術は、子供の間違った咬合の予防と中断治療において、新しい注目点となっています。しかし、この技術の主な利点は予測可能な歯の動きにあります。早期咬合治療は多くの側面を含んでおり、この技術の適応症は厳密に管理されるべきです。クリアアライナー技術の弱点を回避し、子供たちにより快適で効果的な早期治療方法を提供することが鍵とされています。【Xie, 2020

これらの研究に基づいて、子供の歯並びを良くするためには、クリアリムーバブルアプライアンスのような透明な取り外し可能な装置や、クリアアライナー技術のような予測可能な歯の動きを活用する方法が有効です。これらの方法は、安全かつ快適で、初期の咬合問題を効果的に修正することができるため、子供たちの歯並び改善に役立つ可能性があります。

この記事の監修者

医療法人真摯会
西宮クローバー歯科・矯正歯科 院長
廣石 勝也
朝日大学歯学部卒業。大阪歯科大学総合診療科臨床研修終了。国際口腔インプラント学会会員。

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