歯周病

歯周病を避けたいあなたへ!今すぐできる5つの予防習慣とは?

歯周病を避けたいあなたへ!

歯周病を避けるためには、毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科健診、生活習慣の見直しが大切です。

この記事はこんな方に向いています

  • 歯周病が心配で予防したいと思っている方
  • 口臭や歯ぐきの腫れが気になっている方
  • 歯を失いたくないと考えている方

この記事を読むとわかること

  1. 歯周病を避けるための基本的な生活習慣
  2. 注意すべき歯磨きのポイント
  3. 食生活とストレスが与える影響
  4. 定期的な健診の重要性

正しい歯磨きを習慣にしよう

歯周病予防の基本は、毎日の正しい歯磨きです。歯垢をきちんと除去できていないと、歯ぐきの炎症が起こりやすくなります。歯ブラシだけでは取り切れない部分のケアも大切です。

歯垢をしっかり落とすための正しい歯磨きが、歯周病予防の第一歩です。

気を付けたいポイント

  • 歯ブラシは毛先が細く、柔らかめのものを選ぶ
  • 歯と歯ぐきの境目を意識して磨く
  • 1日2回以上、最低2分は丁寧に磨く
  • デンタルフロスや歯間ブラシも活用する

歯垢は歯周病の最大の原因です。特に歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢は見落としやすく、炎症のもとになります。力を入れすぎず、やさしく小刻みに動かすことを意識しましょう。

正しい歯磨きの“質”を上げるには?

より丁寧に磨くためのテクニックも大切です。
どんなに毎日歯磨きをしていても、磨き残しが多ければ意味がありません。とくに歯と歯ぐきの境目や、奥歯の裏側、歯並びの凹凸部分は磨き残しが起きやすい「歯垢の温床」です。

磨き残しを減らすポイント

  • 鏡を見ながら歯ブラシを当てる角度をチェック
  • 「縦磨き」「横磨き」「小刻み磨き」を使い分ける
  • 同じ場所に20〜30回はブラシをあてるつもりで
  • 仕上げに染め出し液を使ってセルフチェック

プラスαのケアとして・・

  • 電動歯ブラシを活用すると効率的な歯垢除去が可能
  • 舌ブラシを使えば口臭予防にも効果あり

しっかり磨けているか不安な場合は、歯科衛生士さんにブラッシング指導を受けるのがおすすめ。プロの視点で、磨き癖や使っている道具の見直しもしてもらえます。

歯ぐきの腫れや出血は早めに歯科医院へ相談

歯ぐきからの出血や腫れは歯周病の初期症状かもしれません。自覚症状があっても放置すると、気付かないうちに進行してしまいます。

歯ぐきの違和感は歯周病のサインかも。早めの相談が大切です。

チェックすべき症状とは?

  • 歯磨き時に出血する
  • 歯ぐきが赤く腫れている
  • 口臭が強くなった
  • 歯が長くなったように感じる

歯周病は痛みが出にくく、進行しても気づきにくい病気です。軽度なうちに対応すれば、治療も比較的スムーズに進みます。気になる症状があれば、早めに歯科医院でチェックを受けましょう。

定期的な歯科健診で早期発見・早期治療を!

自覚症状がなくても、定期的に歯科医院で健診を受けることで、歯周病の兆候を早期に見つけて対処できます。歯石除去も予防に効果的です。

定期的な健診は歯周病予防のカギ。専門家のチェックで安心です。

健診でできること

  • 歯垢や歯石の除去
  • 歯ぐきの健康状態のチェック
  • 歯磨き指導や生活習慣のアドバイス

歯周病の進行は個人差が大きく、自分では気づかないまま悪化することもあります。3〜6ヶ月ごとの健診を習慣にすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

食生活を見直して歯ぐきを守ろう

栄養バランスの取れた食事は、免疫力を高め、歯ぐきの健康維持にもつながります。糖分の多い食事や間食の頻度には注意が必要です。

食事の内容も歯ぐきに影響。バランスの良い食生活が予防に有効です。

見直すべき食生活のポイント

  • 野菜や果物、タンパク質をバランスよくとる
  • 間食や甘い飲み物は控える
  • よく噛んで食べることで唾液を増やす

唾液には細菌の増殖を抑える作用があります。よく噛むことで唾液分泌が促され、口腔内の環境も整いやすくなります。歯周病予防には、口の中を乾燥させない工夫も大切です。

食生活の注意点:実際の食材で解説

「バランスの良い食事」と言われても、具体的に何を意識すればいいのか迷うこともありますよね。そこで、歯周病を避けるためにおすすめ&避けたい食べ物をもう少し詳しく整理してみました。

おすすめの食材 解説
緑黄色野菜(ブロッコリー、ほうれん草など) ビタミンCが豊富で、歯ぐきの粘膜を強化
納豆、味噌などの発酵食品 腸内環境を整えて免疫力アップ
よく噛む必要のある食品(玄米、根菜類など) 唾液分泌を促進し、細菌の増殖を防ぐ
チーズやヨーグルト カルシウムが歯を丈夫にし、口腔内のpHを安定させる

控えたいのは以下のような食品

  • 砂糖たっぷりのスイーツやジュース → 歯垢中の細菌のエサになり、歯ぐきにも悪影響
  • スナック菓子や粘着性の高い食品 → 歯にくっつきやすく、歯磨きで除去しにくい
  • 過度なアルコールや刺激物 → 唾液分泌を減らし、口内環境のバランスを崩す原因に

ひとことアドバイス
「何を食べるか」だけでなく、「食べたあとに何をするか」も重要!食後すぐのうがいや水分補給で、口の中をリフレッシュしましょう。

ストレスと睡眠不足にも気を付けよう

ストレスや睡眠不足は免疫力を低下させ、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。体調と心のバランスを整えることも予防には欠かせません。

心身の健康はお口の健康とも密接。生活リズムの見直しも大切です。

改善すべき生活習慣

  • 睡眠時間をしっかり確保する
  • ストレスをためないようリフレッシュする時間を作る
  • タバコを控える(喫煙は歯周病リスクを高める)

歯周病は全身の健康状態とも関係があります。特に喫煙は歯ぐきの血流を悪化させ、歯周病を悪化させやすいことが知られています。健康的な生活を意識することが、歯ぐきの健康にも直結します。

ストレスが歯ぐきに与える影響を更に詳しく

実は、ストレスが歯周病を悪化させるというのは、医学的にも裏付けがあります。
ストレスがかかると、自律神経やホルモンバランスが乱れ、免疫力が低下。歯周病菌に対抗する力が弱くなるため、炎症が進行しやすくなるんです。

さらに、ストレスによる「食いしばり」や「歯ぎしり」も注意すべきポイントです。これらは無意識に起こることが多く、歯ぐきや歯槽骨(歯を支える骨)に強い負担をかけてしまいます。

セルフチェックしてみよう

□ 朝起きたときにあごが疲れている

□ 日中、無意識に奥歯を噛みしめている

□ 歯が欠けたり、すり減っている箇所がある

対策

  1. 就寝中のマウスピース装着
  2. 歯科医院での噛み合わせチェック
  3. 深呼吸や軽い運動でストレスマネジメント

心と体のバランスを整えることが、歯ぐきの健康を保つ大切なステップになります。

まとめ

歯周病を防ぐには、日々の積み重ねが大事!

歯周病を避けるためには、「正しい歯磨き」「早期対応」「定期的な健診」「食生活の改善」「心身の健康管理」といった日々の生活習慣がカギになります。
1つ1つは小さなことでも、毎日意識して積み重ねることで、大切な歯ぐきをしっかり守ることができます。

この記事の監修者

医療法人真摯会
西宮クローバー歯科・矯正歯科 院長
廣石 勝也
朝日大学歯学部卒業。大阪歯科大学総合診療科臨床研修終了。国際口腔インプラント学会会員。

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